きれいな長方形や正方形の土地を「整形地」と呼び、そうではない形状の土地を「不整形地」と呼びます。
不整形地の評価額の計算方法は、土地の特性を考慮するため手順が複雑になる点に注意が必要です。
この記事では、不動産を相続する方に向けて、不整形地とは何か、評価額の計算方法とともに解説します。
不整形地とは
不整形地とは、長方形や正方形でない土地のこと。
きれいな長方形・正方形の土地は整形地と呼ばれますが、そうではない境界線がギザギザの土地や三角形の土地、台形のような四角形の土地などはすべて不整形地です。
土地を有効活用しての建築が難しかったり、法律による建築制限を受けたりすることから、不整形地の評価額は一般的に低くなります。
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不整形地の評価額の計算方法
不整形地の評価額は、一般的に以下のような手順で計算します。
●土地の路線価を調べる
●該当の土地を整形地と仮定して評価額を計算する
●地区区分・地積区分・かげ地割合を求める
●地積区分・かげ地割合を使い、不整形地補正率を求める
●整形地としての評価額に不整形地補正率を乗じる
不整形地の評価額の計算には「不整形地補正率」を使います。
通常の整形地と同じ方法で評価額を計算した後、土地の特性を踏まえた不整形地補正率を乗じる流れです。
国税庁が公表している『不整形地補正率表』を参照し、地積区分とかげ地割合から不整形地補正率を確認しましょう。
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不整形地の評価方法
不整形地の評価方法は「整形地に区分する」「計算上の奥行距離を使う」「近似整形地を使う」「差し引き計算をする」の4つです。
不整形地を正方形や長方形に区分できる場合は、複数の整形地の集まりとして評価額を計算できます。
より複雑な形状の場合は、奥行距離や近似整形地を使ったり、隣接する整形地と差し引き計算したりする方法を選びましょう。
複数の評価方法を採用できる場合は、もっとも有利な結果になる方法を選ぶことができます。
不整形地の評価方法は手順が複雑になるため、計算に自信がない方は税理士などの専門家を頼るのがおすすめです。
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まとめ
不整形地とは、きれいな長方形や正方形ではない土地のことです。
評価額を計算するときは、該当の土地が整形地であると仮定して評価額を計算した後、不整形地補正率を乗じて正しい評価額を求めます。
評価方法は4種類あるため、複数を採用できる場合はもっとも有利な結果になるものを選びましょう。
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