長屋式住宅は、独立した住戸が壁で接続される構造の住宅で、地域によってはテラスハウスとして親しまれています。
売却時には住宅ローンの利用が難しくなることがあり、一般的なマンションや戸建てよりも流通性が低いのが特徴です。
この記事では、長屋式住宅の基本的な特徴や売却の課題、良い条件で売るための方法について解説します。
長屋式住宅とは
相続などで、長屋式住宅を所有している方もいるでしょう。
今でも地域によっては、よく見かける形状の建物でテラスハウスなどと呼ばれており、趣があると人気があるケースもあります。
しかし、一般的にはマンションや一戸建ての物件に比べると売却するのが難しいとされています。
では、具体的に長屋式住宅とはどのような物件を指すのでしょうか。
長屋式住宅とは、独立した住戸が壁に接した状態で水平方向に連続している建物です。
共同住宅と混同されがちですが、違いは、長屋は外部から直接出入りでき、敷地が建築基準法上の道路に2m以上接している必要があります。
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長屋式住宅が売却しにくい理由
一般的なマンションや戸建に比べると、長屋式住宅は売りにくいといわれています。
では、どうして売却しにくいのでしょうか。
その理由としては、住宅ローンの組みづらさにあります。
長屋式住宅は、物件の担保価値が低い点がネックとなります。
住宅ローンでは、契約者の個人審査だけでなく該当物件の担保価値をもとに融資額が決定されますが、長屋は担保価値が低いためローン利用が難しくなるのです。
住宅ローンが利用できなければ、現金購入かノンバンク系からの借り入れをおこなわなければいけないので、売却のハードルが高くなってしまいます。
古い建物が多いので、現在の法律に照らし合わせると再建築不可物件のケースが多い点もローンのとおりづらさや売却のしにくさの原因でしょう。
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長屋式住宅を良い条件で売却する方法
では、どのようにすれば長屋式住宅を少しでも良い条件で売却できるのでしょうか。
いくつかの方法がありますが、一つ目は「売却ではなく買取りを利用する」です。
一般の流通市場ではなく、不動産会社に買い取ってもらう方法で、いわゆる「仕入れ」です。
しかし、不動産会社は買取りをおこなったあと、利益を乗せて市場売却するため、流通市場よりも6〜7割程度低い価格となってしまうのを覚えておきましょう。
二つ目は、隣家に買取りを打診する方法です。
長屋では切り離したとしても再建築不可となりますが、隣家が買い取れば解体して一戸建てを建てるなど長屋の利用方法にも幅が出ます。
また、レトロ感を生かし魅力的にリノベーションをおこなってから売却するのも検討する価値があるでしょう。
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まとめ
長屋とは、独立した住戸が壁に接した状態で水平方向に連続している建物です。
古い物件が多く、再建築不可であったり住宅ローンが組みにくかったりといった理由から売りにくいとされています。
しかし、不動産会社に買い取ってもらったり隣家に買い取ってもらったり、またリノベーションをしてから売るなど工夫すると良いでしょう。
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